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MEDIOCRITY BLOG

【2016年9月ブログ開設〜】月間7万PV達成!!サラリーマンやりながらブログを書く『サラリーマンブロガー』です。MacとiPhoneをこよなく愛します。Hulu&NetFlix&AmazonPrimeで海外ドラマを観る休日は最高!!

【高専】卒業生が語る高専のメリットとデメリット【就職率100%】

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『国立高等専門学校』通称:高専。私が卒業した時は、まだJABEE認定前でしたし、『独立行政法人』なんて名前は付いていなかったです。懐かしい…

今現在は、高専を卒業して10数年が経ち、某メーカーのエンジニアとして働いています。そんな私が卒業生という視点でぶっちゃけ進路候補として『高専』はどうなの?って悩んでいる方に向けて体験談を書いていこうと思います。

私もそうでしたが、『進路を決める』って非常に難しいんですよね??ましてや、志望高校を決める時はまだ中学生ですよ??世の中の事とか右も左も分からないけど、自分の将来を左右するであろう進路を決める選択を委ねられます。

そこで元高専生が書くこの記事を見て、進路決定真っ最中の中学生やその親御さんの参考になれば幸いです!!

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高専ってなに?

そもそも高専ってなに?って方が大多数だと思います。私も進路を決める時まで名前すら知りませんでした!!たぶん『ロボコン』って単語を聞けば何となくイメージが付くと思います。その学校です!

独立行政法人 国立高等専門学校の概要

高専の正式名将は『独立行政法人 国立高等専門学校』。通常、中学校を卒業すると高校へ進みますよね?そして、高校は通常3年間で卒業(留年はダメ絶対)。
しかし、高専は5年間で卒業と高校と比較して2年間多く学びます。

そして、この表が概要となっています。

制度創設及び経緯 昭和37年度産業界からの強い要望に応えるため、実践的技術者を養成する高等教育機関として高等専門学校創設平成3年度高等専門学校制度の改正(卒業後に称号〈準学士〉付与、分野の拡大、専攻科制度の創設)
目的 深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成する。
修業年限 本科5年(商船学科は5年半)、専攻科2年
入学対象 中学校卒業者
教員組織 校長、教授、准教授、講師、助教及び助手
教育課程等 1)一般科目と専門科目をくさび型に配当して、5年間一貫教育で、効果的な専門教育を実施。(卒業要件単位数は、167単位以上。ただし、商船学科は、147単位以上。)2)1学級40人編成で、学年制を採用。
称号 高等専門学校卒業生は、準学士と称することができる。
学位 専攻科を修了した学生は大学評価・学位授与機構の審査を経て、学士の学位を取得できる。

独立行政法人国立高等専門学校機構サイトより引用

一番の特色は中学校卒業時は15歳。その15歳から外部からの圧力(大学受験など)無く、のびのびと20歳まで一貫した専門教育が可能です。そして、専門教育(後述します)はまぁ多岐に渡ります、高専の卒業生を集めれば1つの町を0から創り上げることも出来ると自負しています!!

高専と大学の違い

学校教育法の定義としては、大学が『学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させること』を目的とする一方、高専は『深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成すること』が目的とされています。

参考▶学校教育法

高専は、企業側としては入社したらすぐに使える人材である『即戦力』を期待していると感じます。私は大学へ通ったことがないので、大学の教育体系がどんなもんかよく分かりませんが、高専に比べてどちらかと言うと学問的な教育に重点を置いているように思います。

有名大学(機械系の学科)を卒業しているのに、加工機(フライス・旋盤・NC等)を実際に見たことも無い人もいて、物凄い驚きを覚えました。私は高専の機械系学科でしたので、工場実習という形で加工機の使い方を徹底的に教え込まれました!就職したら、加工機を触る機会はメッキリ減りましたが、『ものづくりの基本』として知っているのと知っていないとでは全然違いますからね。

製図自体もドラフターを用いて、手書きでしたから!!今はSolidworksやCATIAなどの3D-CADが主流ですが、当時は手書きで右手の側面が真っ黒になる程ですよ??

高専の学科

そして、下記が高専の学科分類となります。ホントに分野は多岐に渡ります。それぞれが、その分野で活躍出来る『即戦力レベル』の教育カリキュラムが組まれています。

学校毎に学科の呼び名は異なりますが、大枠では『機械・電気・情報・化学・建設・商船・その他工業・工業/商船以外』8分野に分かれます。こんだけ幅広いと自分の好きな分野が1つはあるんじゃないですかね??

但し、文系に進みたい方は!!たぶん高専に進むより高校から大学へ進学した方が良いです。と言うか、理系好きじゃないと高専では卒業自体が厳しいと思います。(こちらも後述します)

①【機械・材料系】
機械工学科、機械システム工学科、機械システム工学科マテリアル環境工学科など

②【電気・電子系】
電気工学科、電気電子工学科、電気工学科電子制御工学科など

③【情報系】
情報工学科、制御情報工学科、人間情報システム工学科など

④【化学・生物系】
物質工学科、生物応用化学科、物質環境工学科など

⑤【建設、建築系】
建築学科、環境都市工学科、建設システム工学科など

⑥【その他工業(総合、複合等)】
生産システム工学科、ものづくり工学科、総合工学システム学科など
⑦【商船】
商船学科のみ

⑧【工業・商船以外】
コミュニケーション情報学科、国際ビジネス学科、経営情報学科

高専の偏差値

高専の偏差値は総じて高めとなっております。大学の偏差値とは比較出来ないとは思いますが、ある程度の学力がないと入学することは厳しいです!

偏差値 高専名 共学/別学 学科・コース 地域
63 函館工業高等専門学校 共学 生産システム工学 北海道
66 群馬工業高等専門学校 共学 電子情報 群馬県
64 東京工業高等専門学校 共学 物質工学 東京都
67 鈴鹿工業高等専門学校 共学 機械工学 三重県
68 明石工業高等専門学校 共学 機械工学 兵庫県
67 久留米工業高等専門学校 共学 制御情報工学 福岡県

http://高校偏差値.net/kousen.phpより引用

高専の男女比

高専の男女比ですが、まずは学科によって男女の比率が左右されます。全体の割合は下記資料の通りですが、男子に対して女子の比率は僅か20%程度。

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そして、学科で比較すると情報系が女子の比率が高く機械系はほぼ0に近いです。

学校生活について

テスト前は大変

上述していますが、赤点60点と非常に高い為、テスト前はみんな戦々恐々。普段の授業を真面目に聞いてノートを取っていれば特に問題は無いと思いますが、そこそこ不真面目な部類の人はまずキッチリ書いてあるノートのコピーを集めることから始めます。

そして、次に過去問です。これが教授毎に出題パターンが同じ様な場合やガラッと変えてくる場合があるので、その傾向を過去問から掴みつつテストの対策を立てます。ここまで万端に準備を行っておけば大体赤点は回避出来ます!!

※『高専あるある』だと思いますが、テスト前はコピー機の前に順番待ちの列が出来ます。

課題やレポートが結構な頻度である

これも、高専ならではだと思います!高専1年時は、一般教養がメインです。それが徐々に専門教育の比率が高くなっていく教育カリキュラムです。そして、専門教育の比率が高くなるに伴って、実習が始まり課題やレポートが鬼のように始まります

高専時代に鍛えられた結果、将来の会社で会議資料作成やレポート資料作成のいしずえとなるのでしっかり取り組んでおいた方が良いでしょう!

クラス替え…なにそれ??

高専に『クラス替え』なんて制度は存在しません!!各学科の約40人で始まり、卒業までずっと一緒です。途中脱落者もいたり、高卒の方が編入で入ってきたり、留年した先輩がきたり、と多少の変動はありますが大体1年生の時のメンバーです。

学科の40人はこれから同じ苦楽を共にする仲間なので、みんなで仲良く学校生活を送りましょうね!!!

高専3年目が1つの節目

高専3年生修了時に『高卒資格』が付与されます。ここで新たな道へ進む人もいるし、留年する人もいたりと3年生から4年生に進級する時が一番キツイ思い出がありましたね。同級生では、『オレは美容師になる!!』とか『オレは理系に向いてないわ!!んじゃ!!』とか将来の方向転換をする人がいました。

高専4年生時に研究室を決めます

高専の4年生に進級する頃には、自分が属する研究室を決めることになります。まあ、これが多種多様。楽な研究室とか厳しい研究室とか千差万別なので、自分の興味がある分野で選んだり教授の好みで選んだり、そこはみなさんの好きな決め方で決めればいいでしょう。高専生としては、ここで選んだ研究がそのまま将来の仕事に影響するとか・直結することは少ないのでそこまでナイーブになることはないです。

高専5年生時に卒業論文作成

所属している研究室で行う研究(殆どは担当教授のお手伝い的な側面があります)に基いて『卒業論文』を作成します。この頃になると、みんな研究室に入り浸って論文作成した思い出があります。懐かしいー...。

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高専のメリット

併願受験が可能

高専って一般の高校受験日程よりも前倒しで行われます。
※各都道府県で異なることも有りますので、詳細については別途確認願います。

  • 高専の受験日程:2月中旬
  • 高校の受験日程:3月初旬

そして、高校受験の前には高専の合格発表があります。もし高専の受験に失敗したとしても高校受験の日程に間に合うので、『度胸試しだ!!』と言って高専受験をした中学校の同級生がいましたね…。落ちましたけど…

経済的負担が軽減される

もしも、私立の大学へ進学する場合、4年間の学費が超高額です。自宅通学で約800万円、自宅外の場合は約1,400万円!!!

【私立理系×自宅通学】

初年度 約284.0万円
2~4年目 約178.0万円
4年間合計 約818.0万円

【私立理系×自宅外】

初年度 約453.9万円
2~4年目 約302.9万円
4年間合計 約1362.6万円

参考▶:https://allabout.co.jp/gm/gc/18712/

【一般的な高専の5年間の学費】

初年度 約45.9万円
2~5年目 約93.8万円
高等学校等就学支援金制度 -約35.6万円
5年間合計 約104.1万円

高等学校等就学支援金制度を利用した学費で算出

従って、中途半端な私立大学の理系行くくらいだったら、高専行っとけ!!ってことですね。
※ザックリ計算なので、詳細は各高専の教務課等へお問い合わせ願います。

大学受験の苦しみが無い

世の中の高校生が必死こいてセンター試験へ向けて努力している中、高専生はその姿を横目にひたすら課題・レポートをやってます!!『大学受験』と言う重圧に立ち向かって乗り越える経験は何事にも代えがたいものだと思います。しかし、そういった外乱に乱されないで1つの事(専門教育)に注力することも後々の人生で必ず役に立つと感じます。

『大学受験』をすること自体、『受験の為の勉強』との面も感じられ賛否両論あるかと思いますが、高専に入学すればその外乱に乱されない学生生活を送れますので、是非その利点を享受し、自分自身の糧となるように過ごして頂きたいです。

※決して、『大学受験』が無いから『楽だわあ』ってことではなく、1つの物事に集中出来る環境の構築が成されるということです!

就職率はほぼ100%

『就職』という事に関しては、真面目に強いです。私の時は、教官室の前に求人票がズラーッと貼り出せれるんですが…その様は圧巻です!!!就職希望者10数人に対して400社以上の求人とかがザラにあります。そして、東証一上場企業からも普通に求人が来ます!!

工業高校からは、絶対に入社出来ないような会社へ入ることが出来るのが『高専』の強みだと感じます。興味のある方は、自分が入学を希望している高専の就職実績を調べてみて下さい。

就職先の一例(本当に一部です)

  • 東日本旅客鉄道(株)
  • 本田技研工業(株)
  • 川崎重工業(株)
  • アイシン精機(株)
  • オムロン(株)
  • セイコーエプソン(株)
  • ロート製薬(株)
  • (株)ニコン
  • 東レ(株)
  • 富士通(株)
  • (株)竹中工務店
  • カゴメ(株)
  • (株)資生堂

etc

但し、デメリットにも書きますが、待遇は『大卒扱い』ではありません。企業側にとって『高専卒業生』は非常にコストパフォーマンスが良い人材だと私は感じます。大卒以下の給与待遇で、そこらの大卒よりかしっかりアウトプットも出せるし、即戦力でバリバリ働いてくれる。だからこそ、毎年就職率100%が達成出来るんだと卒業生目線では思います

大学編入が可能

『私は、大卒扱いじゃない待遇には我慢ならん!!!!!』って方も安心を。

高専は卒業後に『大学』への編入の道もあります。これが世にいう『学歴ロンダリング』です。一般的に言われるのは自分の偏差値プラス5〜10以上の大学に入れちゃいます。もともと、高い偏差値で高専に入学してきて、真面目に勉学に励んでいる人たちはかなり賢いです。私みたいにプラプラ遊んでいた学生とは格が違いました。。

賢い同級生達はみんな、世間一般で難関大学と言われる大学へ編入しています。

これも、自分が入学したい高専の編入先実績を調べてみて下さい。過去の先輩達がどんな大学へ編入出来ているのかが分かります。やはり、編入先としては、私立よりも国立の方が多いなというのが私が感じていた感想です。

編入先の一例(本当に一部です)

  • 東京大学
  • 東京工業大学
  • 京都大学
  • 筑波大学
  • 神戸大学

etc

高専のデメリット

大卒扱いでは無い

まずはここが大事です!高専卒業時の学位は準学士(短大卒業相当)です。例え、東証一上場企業へ入社したとしても給与体系は大卒・大学院卒とは異なります

2016年新規学卒者の初任給統計を参考に見てみると、会社入社時から約52万円/年の差異があります。まずはこの差を認識して下さい!

学歴別 大学院(修士) 大学卒 高専・短大卒 高校卒
初任給 231.7千円 205.9千円 179.7千円 163.5千円

出典:賃金構造基本統計調査 (厚生労働省)

そして、入社後の処遇ですがこれは一概には言えません。

本当に『その会社による』でしょう。大卒・院卒と分け隔てなく実力査定の会社もあれば、学歴によって職級・職種(総合職・技術職・技能職等)自体が異なる場合もあります。入社時では給与が劣っていたとしても将来的に逆転現象が起きる場合もあるし、『その会社』と『その人次第』って言うのが答えだと思います。

『入社時から高給を望み、入社後もガツガツ出世したい!!!』って方は間違い無く『大卒・院卒』を目指すことをおすすめします。それが間違いないです。

赤点が60点と高い

一般高校の赤点って何点なのか?あまり分からないんですが、過去の記憶を辿ると20〜30点とか平均点の半分以下とかが一番多いんじゃないですかね??しかし、高専は『赤点が60点』です!

だから、留年する人が必ず出ます!!最初は1学科、約40名体制でスタートするんですが5年生時には34名とかになってましたね。その間に留年する人や自主退学する人など、ある程度淘汰される感じはしました。

高専病に掛かりやすい

高専とは、学校によって違いはあるものの大抵は工業系であるため、女子の入学希望者数が少ない。そのため男子高専生が女子を見るのは、通学時の電車の中がほとんどである。その為、世間一般に見てかわいいと思えない女子の容姿を好きになったりする人も少なくない。しかしこの症状は、入学当初から見られるわけではなく、入学してから1カ月、遅くとも半年で症状が現れる場合が多い。そしてこの高専病の一番厄介なのは、伝染することである。誰か1人でも高専病にかかった場合、そこから、仲良くなった人物に伝染していくことが多い。現に僕もそうである。出典;http://ja.uncyclopedia.info/wiki/高専病

そうです。極端に女子と接する機会が少ない為、姿・形があまりよろしくない女性の方でも魅力値が実際の3,000%増しぐらいに見えます!!

そして、反対に女子も高専病を発症します。

高専病は女子にもある。しかし、男子の症状の性別をひっくり返しただけではない。女子が少ない学校の為、男子からの視線が中学校のときよりも多くなる。そして、自分の容姿を過剰に評価したりし、自分は可愛いのではないかという勘違いを起こすのである。程度によるが、大概男子よりかはましである。出典;http://ja.uncyclopedia.info/wiki/高専病

こちらは反対に、自分の魅力値を自分の容姿を実際の3,000%増しぐらいに過剰に評価し始めます。こうなっては、社会に出てから苦労するので気をつけましょう!!

さいごに

どうでしょう??そこそこ詳しく書いたので、大体の雰囲気ぐらいは掴めたんじゃないでしょうか?この記事を読んでくれた方が『有益だった』と思ってくれれば嬉しいです!!

あと、高専を目指す方は、過去問をガッツリやりこんで下さい!!!見比べれば一目瞭然なんですが、一般高校の試験問題と高専の試験問題って違うんで『過去問対策』は必須です!

以上。